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複勝200円以上をもたらしてくれる穴馬はどう予想する?[前走人気&着順編]

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考え方は単純明快

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 複勝が200円以上つけば、単複で負けることはないのである。

 これを穴馬と呼ぶのが不服かな?

 しかし、人気どころで決着すれば、複勝はいずれも100円台が並ぶのだ。単勝人気でいえば5番人気以下くらいからようやく200円を超えることもある。

 もっとも、逆にバリバリの1番人気が飛べば、複勝は跳ねる。土曜京都1Rがまさしくそうだった。420円、990円、1770円。2番人気、3番人気、6番人気の配当じゃねぇぞ。ルメールが複勝党の金を抱えて沈んだ結果である。これだから単複は面白い。全体で勝てればね。

 

 というわけで。

 今回は複勝200円を超える配当をもたらしてくれる馬は、どういうパターンで飛んでくるかを考察する。

 ただ、競馬は非常に情報が多い。どれを参考にすれば良いかはいつも迷うところだ。迷い迷って、勝ったり負けたり負けたりというペースを続けることになる。誤植ではない。負けの回数の方が多いのだ。もちろん額も大きい。勝ち組に回るには、あまりにもサンプルを増やしすぎた。

 で、本稿においては「前走」にのみ焦点を絞って考えてみる。その上で、単複の利益が出る複勝200円以上の馬の好走条件を探ろうというのだ。話がようやく繋がった。ここまでですでに500文字以上も使ってしまったぞ。

 

2017年2月1週中央競馬の結果を読み解く

 今回は前走に絞って考えるとはいえ、1走ごとの情報もたっぷり詰まっている。着順・着差・人気・通過順位・上がり3F・タイム・コース・距離・芝ダート・馬場状態・枠順!
 もしもこれがまっとうな競馬新聞だったなら、4角ではどこを通っていたかとか、どういう負け方をしたかといった情報まで加わるだろう。いかん。つらい。

 なので、ここはJRA公式で拾える情報に限るものとする。コンピ指数なんかは使わないのでご安心めされい。

 その上で、最初は着順と人気から拾ってみたいと思う。こういう時はシンプルに考えるのが良いのだ。複雑なものを複雑なまま考えても困るだけだ。

 では、2017年2月1週の中央競馬、東京競馬と京都競馬の2場開催において、複勝200円を超えた馬の前走人気及び着順を列挙する。なお、新馬戦は除外している。

・5番人気4着
・8番人気6着(初障害)
・7番人気12着
・7番人気4着
・10番人気8着
・8番人気2着
・4番人気2着
・5番人気2着
・3番人気1着
・4番人気9着
・7番人気12着
・1番人気7着
・10番人気9着
・5番人気6着
・10番人気7着
・10番人気8着
・4番人気10着
・6番人気4着
・11番人気5着
・5番人気3着
・9番人気7着
・9番人気9着
・5番人気6着
・5番人気1着
・12番人気4着
・12番人気4着
・6番人気6着
・16番人気8着

 土曜だけでこれだ。なんだか頭が痛くなってくる。

 しかし、限られたサンプルとはいえ、数はあった方が良い。日曜も書き出していこう。

・3番人気10着
・5番人気4着
・7番人気2着
・4番人気6着
・4番人気7着
・16番人気11着
・11番人気7着
・2番人気1着(大井・中央再転入初戦)
・9番人気1着
・2番人気1着
・3番人気6着
・12番人気8着
・13番人気8着
・14番人気16着
・4番人気6着
・4番人気8着
・11番人気11着(前走G1)
・9番人気7着
・9番人気10着
・2番人気5着
・5番人気1着
・10番人気14着(初障害)
・11番人気7着
・14番人気10着
・5番人気7着
・5番人気8着
・7番人気6着
・3番人気10着
・8番人気4着
・3番人気7着
・7番人気6着
・9番人気9着(前走G1)
・12番人気11着
・4番人気14着

 いかがだろうか。何か共通項は見つかっただろうか。

 まあ、怒らないで聞いてくれ。私にも皆目わからん。抽出しながら「なんでこいつ激走したんや」というケースが多すぎて泣きそうなのだ。察して欲しい。

 

試しに人気でソートしてみた

・1番人気7着
・2番人気1着(大井・中央再転入初戦)
・2番人気1着
・2番人気5着
・3番人気6着
・3番人気1着
・3番人気10着
・3番人気10着
・3番人気7着
・4番人気14着
・4番人気2着
・4番人気9着
・4番人気10着
・4番人気6着
・4番人気7着
・4番人気6着
・4番人気8着
・5番人気2着
・5番人気6着
・5番人気4着
・5番人気3着
・5番人気6着
・5番人気1着
・5番人気4着
・5番人気1着
・5番人気7着
・5番人気8着
・6番人気4着
・6番人気6着
・7番人気12着
・7番人気4着
・7番人気12着
・7番人気2着
・7番人気6着
・7番人気6着
・8番人気4着
・8番人気6着(初障害)
・8番人気2着
・9番人気7着
・9番人気9着
・9番人気1着
・9番人気7着
・9番人気10着
・9番人気9着(前走G1)
・10番人気8着
・10番人気9着
・10番人気7着
・10番人気8着
・10番人気14着(初障害)
・11番人気5着
・11番人気7着
・11番人気11着(前走G1)
・11番人気7着
・12番人気4着
・12番人気4着
・12番人気8着
・12番人気11着
・13番人気8着
・14番人気16着
・14番人気10着
・16番人気8着
・16番人気11着

 着順もバラけていそうだったが、人気もまた結構バラけたもんだ。

 これでは読みにくいので、回数別にまとめてみようか。

1番人気1回
2番人気3回
3番人気5回
4番人気8
5番人気10
6番人気2回
7番人気6回
8番人気3回
9番人気6回
10番人気5回
11番人気4回
12番人気4回
13番人気1回
14番人気2回
16番人気2回

 うーん、バラけている。強いて言うなら4番人気と5番人気が多いが、このあたりはゆらぎの範囲内だろう。来週は前走6番人気がどんどこ馬券になるかもしれない。

 これまたあえて言うなら、「前走1番人気の馬は1度人気を裏切った&勝ち上がりになったくらいでは複勝2倍以上をつけることは少ない」という部分だし、「同条件の馬は馬券にならない可能性も考慮しなければならない」ということになる。それも細い細い道だ。

 お忘れになってはいまいか。

 かのノーリーズンが皐月賞で激走した時、彼は前走の若葉Sで2番人気7着だったのだ。

 それに、前走1番人気でも複勝が5倍以上もついた例をすぐに思い浮かべることができる。2001年京都記念のマックロウである。900万下の琵琶湖特別で1番人気2着から格上挑戦し、単勝56.9倍、複勝5.8倍の高配当をもたらした。アグネスフライトとナリタトップロードを従えて勝つんだから豪華なもんである。

 

前走人気>前走着順という可能性

 この書き方ではわかりにくいが、要するに「人気よりも上に来た」「人気のわりに良い走りをした」馬がそうでない馬に比べて多いのではないか。そういう考えだ。

 では、62頭いた200円以上馬のうち、どれだけがそれに該当するのか?

 ちなみに、人気と着順が同じ馬も「人気より良い走りをした」に加えようと思う。人気に応えてはいるのだから。

前走で人気より良い走りをした:40頭(うち人気=着順馬は3頭)
前走で人気より悪い走りをした:22頭

 そこそこ偏りが出た。ただ、3分の1の当たりを捨てなければならないのは痛い……。やはり複勝なんてもんは全レース買うべきではないのかもしれない。

 ただ、ここで面白いことに気づいた。

前走で人気より良い走りをした5番人気以下の馬:36頭
前走で人気より悪い走りをした5番人気以上の馬:17頭

 5番人気を境として、それぞれかなり偏りがあったのだ。以上以下ということなので、5番人気だった馬は双方含んでいる。

 やはり人気薄で好走するも今回も人気なし、あるいは人気有りで凡走して今回人気落ちというパターンは大きいということになるだろう。

 まあ、日曜東京10R春菜賞で1着になったライズスクリューは14番人気16着だった。ダートカマシといえばそうではあるが(前々走芝、前走がダートで芝に戻ってきた)、さすがに買いづらい、というか買えん……。

 

5番人気が鍵だ!

 それでも、悪くない結果が出たように思う。

 前走5番人気以下で好走した馬。前走5番人気以上で飛んだ馬。このあたりを積極的に狙ってみるのはいかがだろうか。

 え、そんなのいっぱいいるって?

 そりゃそうなんだが……一つ指標ができただけでも良いことだ。

 例えば、きさらぎ賞で考えてみるといい。該当馬は9番人気9着のアメリカズカップだけなのだ。これで単勝17.2倍、複勝2.3倍なんだと考えれば実においしい。馬単なら35.8倍だし、3連単なら141.8倍で万馬券である。夢はふくらむ。

 もっとも、東京新聞杯を出されるとつらい。ここでの該当馬はダイワリベラル、ブラックスピネル、マイネルアウラート、プロディガルサン、ブラックムーン、ヤングマンパワーと6頭もいる。10頭立ての6頭て。勝ったブラックスピネルと2着のプロディガルサンを押さえているといえば押さえているし、馬連BOXでもちゃんと浮きは出るが……。

 じゃあ、日曜東京1Rはどうかという話だ。オトコマエジユウ、カツノシックスス、メガポリゴン、シャドウウォリアー、セクイアデンドロン、アンゲルス、ビッグヒット、ラッキーパンチ、ミラクルゲート、モンキーキック。16頭立てのうち10頭も候補がいる。2桁着順でイコール人気の馬を除いても7頭だ。結果は馬連で的中も21.7倍で70円しかもうからない。ハイリスクほぼノーリターンである。

 ここでの複勝200円以上対象馬はシャドウウォリアーだ。3番人気10着。この馬だけを仕留められるかというお話である。あえて単勝全頭買い? 無理だ。このレースで勝ったメガポリゴンは1番人気で3.8倍。たとえ7頭に絞ったとしても最低マイナス320円。参加料にしちゃひどい。しかも、あくまで100円豆券での想定だ。もっと勝負してたら傷は広がる。

 何か他の考え方と組み合わせるのが良いだろう。

 いったんの結論として、「前走5番人気以上で人気裏切り」と「前走5番人気以下で人気より好走」の2タイプはお得というところに落としどころを見つけておく。