シカゴ・カブス108年ぶりの世界一で1908年ってどんな年?
シカゴ・カブス108年ぶりの世界一
表題の通りである。
アメリカはメジャーリーグのワールドシリーズ。
108年ぶりの優勝を目指すシカゴ・カブス。
68年ぶりの優勝を目指すクリーブランド・インディアンス。
長く王座から遠ざかっているチーム同士の対決は、壮絶な展開の末にカブスに軍配が上がった。
シカゴ・カブスが世界一なんてありえないという風潮
カブスがワールドシリーズで優勝することがどれくらいありえないかというと、上記の画像のように「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」でネタにされるくらいありえない出来事だった。
だって、108年ぶりですよ?
劇中では2015年に優勝したことになっていたが、わずか1年違いである。
2020年東京五輪が決定した際、漫画「AKIRA」がこれを見事に的中させていたことが話題になったが、それに匹敵する内容ではなかろうか。
もっとも、今年のカブスは調子が良かった。
シーズン途中には勝率が7割8割に達することもあり、とんでもない強さだった。(最終的には6割台に落ち着いたが、それでも強かった)
他にもカブスに関しては「ヤギの呪い」などといったエピソードが満載だが、そのあたりは興味のある方だけ調べていただこう。
本記事はその「108年前」とはどういう時代だったのか?
この点について、ざっくりと見ていく。
1908年とはこういう年だった
本当にざっくりと見るだけなら、上述のwikiを流し読みすれば充分である。
時は明治41年。赤旗事件などの影響もあって第1次西園寺内閣が総辞職し、第2次桂内閣が組閣された。これにより、社会主義者たちへの締め付けが厳しくなっていくこととなる。
何しろ第一次世界大戦さえまだ起きていない時代だ。
オスマン帝国もオーストリア=ハンガリー帝国も存在している。
そもそも、先述のwikiにも「ブルガリアがオスマン帝国から独立宣言」などという文言がある。なるほど、斜陽であることは否定しないが、それでも存在しているのである。
だいたい斜陽とはいえ、その第一次世界大戦でも主戦線の一翼を担っているのだ。
嘘だと思うなら「ガリポリの戦い」で検索してみるといい。いや、面倒だ。ここにアドレスを張っておく。
まだまだあるぞ1908年
こういう内容は箇条書きに限る。
よって、ここからずらりと列挙する。
何も話題にこじつけるのが面倒になったわけではない。歴史は横断的に解釈してこそ理解が深まり、また楽しみも出てくるものなのだ。
・愛新覚羅溥儀、清の皇帝に即位
・T型フォード発売
・夏目漱石「三四郎」発売
・コルト社のM1908発売
・モンドラゴンM1908も発売
・ツングースカ大爆発起きる
見事に偏っているが、パッと思いついた限りではこんな感じだろう。
申し訳ない。実は三四郎の発売だけは調べた。
「確かこのあたりだよな」くらいの感覚だった。
きっかけはともかく、こうして何かを思い出し、また調べるのは楽しい。
楽しいがゆえに、そこに淫しないように注意を払う必要がある。
108年前……考えを寄せるだに、実にきわどい線上にあるように感じる。この年に生きていた人の99.99%はすでに死んでいるだろう。
しかし、現代に脈々と受け継がれるものが多いのも、またこの時代の特徴に違いない。
坊っちゃんの時代 : 4 明治流星雨 (アクションコミックス)
- 作者: 谷口ジロー,関川夏央
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2016/02/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
最後に、輪をかけてどうでもいい話。
赤旗事件をぱっと思い出したのは、この4巻目に思い至ったから。
明治の歴史や幸徳秋水や大逆事件に興味のある方はぜひ。
そうでない人にもオススメできる漫画。「孤独のグルメ」の谷口ジロー先生が作画を担当している。