トレンド記事について~平均200PVなのに10000PVを超えた例
トレンド記事が爆発するということ
「伸びた〜!」
この記事を書いた次の日にかなりアクセスが伸びました!
正直びっくりです。ブクマを付けてもらったこと、検索順位が高かったこと
この2つがいっぺんに来たのでこの結果になりました。
まあ、ほとんど検索流入なんですけど。
検索流入があるのうらやましいよぉっ!
というわけで、トレンド記事についての話をする。
そうは言うが、私の場合は「期せずしてトレンドの大波に乗ってしまった」パターンである。
こちらの記事の方は俺ガイルの新刊情報がヒットしたようだ。
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 文庫 1-11巻セット (ガガガ文庫)
- 作者: 渡航
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/06/18
- メディア: 文庫
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貼り付けておいて何だが、これも既刊全巻セットがあるのか。さすが人気商品……。
そういうわけで、俺ガイルとは渡航の著作「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の略である。
決して「俺のザンギエフがお前のガイルに撃墜されまくっている件について。」などというタイトルではない。
渡航といえば、「なんであんた専業にならないの」ランキング上位に入るであろう兼業作家である。ライトノベル作家はいつお先真っ暗になるかもしれないから、兼業の方がいい? 悲しい現実ねぇ……。
とはいえ、兼業の方がリズムが整うから好きという方がおられるのも確かだ。このへんは個人個人の考え方の違いになるだろう。
そんな人気ラノベ俺ガイルの記事がぼしゃぐりぼーんと爆発し、いつもの40倍近くのPVを集めたようだ。え、ぼしゃぐりぼーんって何かって? 知らん。ぽこじゃかよりはわかりやすいだろう。
そう、トレンド記事は麻薬だ。一度大当たりすると感覚が狂うのである。さながら「うっかり叙々苑でおごってもらったばかりに、もうすたみな太郎では満足できない体になった」現象である。
何しろ「平和なベルギーにドイツ軍の魔の手が!」状態である。
え、ドイツ軍は2回とも負けてるだろって?
気にするな。2回ともベルギー本体はひどい被害を受けている。なお植民地からは搾取するもよう。
トレンド記事でPVが「跳ねる」と、もうその感覚が忘れられない。アクセス数が4ケタから3ケタになり、さらに2ケタにもなる日常が戻ってくると、「もうらめぇ」とばかりに狂ってくる。一度バズる快感を味わってしまうと、もはやかつての平穏では満足できなくなってしまうのだ。
別に、これはアリスソフトの人妻系エロゲーのあらすじ解説ではない。現実の話である。
その通り。実はこのブログでも一度爆発が起きた。おかしいくらいに伸びた。次はその話をしようか。
プペルで跳ねたアクセス数
もう1ヶ月前になるか……。キングコングの西野亮廣氏の絵本「えんとつ町のプペル」関連のこの記事である。
伸びた。
すごい伸びた。
ものすんげー伸びた。
何しろブログとしては零細である。Europa Universalisシリーズでいえば「Golden Horde」並みの……いや、Golden Hordeは大国だもんな、一応な。訂正、「Pskov」にしておこう。頑張ればロシア帝国になれるぞ。
とにかく、日頃はそこらへんの諸侯国にも劣るような我がブログが、突然にドカンと伸びたのである。
ビビった。それはもうビビった。河越夜戦の扇谷上杉くらいにはビビったと思う。
それもわかりにくいって?
河越夜戦とは (カワゴエヨイクサとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
そんな貴方にニコニコ大百科の該当記事。wikipediaよりもだいぶわかりやすくまとめられているぞ。
氏綱が死ぬと跡を継いだのは当時バカ殿に定評のあった氏康くん。これは大チャンスとばかりにgdgdな戦いを続けていた三馬鹿トリオ三家は大連合。管領と公方のネームバリューを最大限に使って関東一円から7万とも8万とも言われる大軍勢をかき集め、自分達に突きつけられた刀の切っ先・河越城を包囲した。さらに、駿河の今川義元と手を組んで、駿河の北条領を攻めさせた。1545年10月末の事である。
この一文でだいぶ砕けているのがわかるだろう。
結果を言おう。
本ブログの1日平均PVは200ほどである。
それが10000PVまで伸びた。50倍である。
最初のうちはそんな伸びなかったのだが、どうやら他の記事で言及してくださった方がおられたらしい。びっくりした。
「どこにもないから制作スタッフについて調べた記事を作ろう」
動機はただこれだけだった。そして、その「どこにもない」が価値となったらしい。ちなみに、先日JASRACがいらついて作った記事は、本当に酔っ払いの親父のかんしゃくみたいだったのでそうそうに公開をとりやめた。やはり私は冷静に中立の立場から見る記事の方が性に合っている。
言い換えると、「人のケンカは外野から眺めるのが面白い」である。関ヶ原の戦いを始めとして、合戦は近隣住民にとっての娯楽で、弁当持参で来る者もいたらしい。戦が終われば落ち武者狩りもできるし、鎧兜に刀槍を集めて一儲けできる。一石二鳥である。
かの名作「七人の侍」でも兵具をかき集めた農民たちの描写があったではないか。まさしく「我々が勝ったのではない、農民が勝ったんだ」ということである。
結局、プペル騒動では私は農民と同じ真似をやったわけだ。あまり上品ではないが、それでも誰もやらないよりはマシなことをやった。ただそれだけである。
誰かに喜びを与える記事を
最初に紹介した記事がインスピレーションを受けた記事。
そう、初心者はトレンド記事で爆発を起こし、ドメインパワーを上げるのが良いとされている。良い記事はその後も継続して読まれるのも大きい。
僕なりに3つに分けてみました。
- ニュースやテレビで話題になっている出来事
- テレビに引っ張りだこの芸能人
- 巷で大流行のアイテムや音楽
トレンド記事とはこれらをネタとして盛り込んだ記事だと思われます。
トレンド記事の分類としては、まさしくこういうことだろう。私の場合は1の変形で「ネットで話題になっている出来事」かつ2の「芸能人」を満たしていたため、大きくPVがアップしたものと思われる。
と、分析するには易いが、行うには難いのがトレンド記事ではあるだろう。まして個人ブログという「自分が放埒に魅力を発揮する場」においてはなおさらだ。初めから芸能や最新の出来事に興味があれば良いが、マイナーな趣味しか持っていない方もいるだろう。
マイナーな話、いいじゃん。
私はそう思う。というより、究極的なことを言えば、PVのような数字を追うのは疲れるのだ。プペル関連では合計して40000PVほど見ていただいたが、今はすっかり波も落ち着いている。その後の私はいつも通りの競馬予想記事の定期更新に戻ったからだ。
どんどんセンセーショナルな記事を上げていって、トレンドブログへの転身を図ることも可能だったのだろう。関連記事を回遊させ、直帰率を減らし、キーワードを戦略的に立案し、検索1ページ目に載り続けるような手立てを打った方が良かったのだろう。
だが、やらなかった。
そりゃつまらんからだ。私がつまらんからだ。ブログの動機から外れるからだ。
良い記事も書いた。悪い記事も書いた。喜びの記事も書いた。怒りの記事も書いた。
その上で、私は「誰かと思いを共有したい記事」を書くのが一番だと悟った。
先述のプペルの記事にしても、後半はだいぶ感情が出ていて醜い部分もある。手直しをしてもいいが、戒めとして残しておく。本音を言えば、面倒なので放置しておくとも言う。
巷には炎上してアクセスを稼ぐ記事もある。ブログ自体がそういう色彩を帯びているものもある。
それはそれでいい。私にしてみれば茨の道だが、当人たちは「アドセンス収入がうなぎのぼりじゃグフフ」と思っているかもしれない。普遍的な価値というものは存在しないのだ。誰かにとって良いものは、誰かにとって悪いものかもしれない。その無情さを嘆くくらいなら、一字でも多くブログを書いた方が良い。たった1人でも、新しい記事を待っていてくれる人がいるかもしれないのだから。
動画時代から変わらない
東方紅海夜 準備回「大航海時代Ⅲ案内記」 by 真里谷 ゲーム/動画 - ニコニコ動画
私が動画サイトデビューをしたのは9年弱前になる。その前もゲームプレイ日記を載せるブログもやっていたが、もう消えた。
上記の動画は私の投稿動画で最も再生数が伸びたものだ。それでも4万再生。実況プレイ動画の大御所には到底敵わないし、同ジャンルでも水をあけられているものは何個もある。
それでも、よく伸びてくれたと思う。地味な歴史ネタ、地味なゲーム。東方キャラが頑張ってくれたのが大きいだろう。
数字の上昇具合で一喜一憂するのもいい。そういう時代もあった。
だが、たとえ1再生1PVでも、誰かが見るのだ。誰かがその熱情を感じるのだ。
そこを忘れずに書き続けていきたい。自分の好きなように。自分の思うままに。数字が貴方を語るのではない。人間が貴方を語るのだ。数字だけを見始めるようになったら、それは魂の衰亡する時である。
そういう観点から、私はとても炎上運営はできない。心が保たない。誰かを非難するわけではない。単純にすごいと思う。煽り立てて数字を稼ぐなんて、1日たりとも耐えきれない。
これはブログ運営では致命的な弱点だと思う。自己の感情と主張を明確にした方が、文章や記事としては面白いことになるパターンの方が大きいからだ。意見が明確な記事は強い共感性となってバイラルに伝播する。
しかしながら。
私のようなやり方でも、1日5ケタPVを得るようなことがある。
その事実を覚えておいてほしい。特に、最近ブログを始めたような方には。
数字だけを求めて慣れない手法に集中してしまうと、心が折れて文章を書きたくなくなってしまうかもしれない。それはあまりにももったいない。
良いアウトプットは良いインプットを生み、良いインプットは良いアウトプットを生む。
ブログのような自己表現は還流するのだ。このサイクルが大きくなると、人生がどんどん豊かになる。そんな手法をせっかくものにしようとしたところで、自分に合わないやり方に固執して挫折してしまうのはもったいない。
試すのはいい。トレンドでもいい。趣味でもいい。それこそ物販アフィリエイトや情報商材アフィリエイトをやってみてもいいだろう。
やってみないことには自分の適性なんざわからないからだ。
だが、いつかは自分にしっくり来るやり方をやるべきだ。
あまり主張しない私だが、これだけは明確に言わせてもらいたい。
合わないやり方は、疲れる。
無理をして数字を取りに行くと、魂が摩耗する。
インターネット上の0と1の集合体に精神を捧げてはいけない。利用しないと。ブログは手段である。目的ではない。手段の向こう側にある果実を食べなければいけない。目的化して答えのない空虚なところに行ってしまうのはもったいない。
プペル爆発(カンブリア爆発みたいだ)の後、このブログのPVは三国同盟戦争におけるパラグアイの人口のような推移をたどった。
なにぃ、三国同盟戦争を知らない?
開戦前にいた525,000人ほどのパラグアイ人のうち、211,009人しか生き残らなかったと言われている。 他の統計もあるが、どれほど少なく見積もってもこの戦争でパラグアイ人の半分以上が死亡したことに変わりはないようである。領土もミシオネス州とフォルモサ州がアルゼンチンに、東部がブラジルに併合され、領土は戦前の四分の三になった。
南米最大の戦争と呼ばれる戦争である。この引用を見ただけですさまじさがわかるだろう。そうした経験があったため、太平洋戦争の敗北で疲弊した日本にいち早く救いの手を差し伸べたのもパラグアイだとも言われている。彼らは国土が焦土と化し、国民の半分をも失う凄絶な経験を知っているのだ。
という歴史ネタを好き勝手に交えているものだから、PV数も元に戻るのである。残念でもなく当然というやつだ。
よろしいか。
楽しさは伝わる。
言葉以上に雄弁な何かが文章からあふれている時、人は惹かれるものなのだ。
だから、書き続けてほしい。
そうして読まれることは、何よりも楽しいはずだから。
5000字を超えるこの記事を読んでいただいて感謝する。
どうか迷うことなかれ。どうか自分に正直であれ。
1年は365日しかなく、1日は24時間しかないのだから。
その一瞬一瞬に悔いのない文章よ、どうか白い空間に勢い良くほとばしれ。