まあお聞き。

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きみは仕事をやめる時の決め台詞をどうしたい?

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こんな職場やめてやる!

j-town.net

 こういう記事があった。そりゃ鬱屈もたまってたんだろうなぁと感じる。

 ただ一方で、叩きつけられた上司もまた神経をすり減らして働いていたのだろうなあと思う。

 悪いんは人員削減を進める上なんや。そんでもって無体な要求をする客なんや。

 でも、単純にバイト側に責任があった可能性も捨てきれないか……。

 

世代間の確執はいつの時代も

 個人的な感情を言うなら、やはり日本は「客」という存在を崇めすぎなのではないかと思うし、そうして持ち上げられた「お客様」が好き勝手に振る舞いすぎなのではないかとも感じる。

 店員が、流通が、何もかもがストライキを起こしたが最後、都市に住む住民なんてみんな飢えて死ぬだけだ。たちまち暴力が支配する荒廃した世界になっちまうぞ。

 と、極端な考えを飛躍させてしまう。

 これまた個人的な感想なのだが、そういう無礼な輩は年齢が上がるにつれて増大する傾向にある。キレる老人世代は本当に多い。年齢だけしか誇れないような人間が幅を利かせているのが、高齢化社会から高齢社会を迎えた日本の現実なのではなかろうか。

 

 であるからこそ、自分は年下にとって模範になるような人間でありたい。それに、確かに無礼な人種が高齢層にいるからといって、大多数は礼節と優しさを知る人生の先輩たちなのだ。

 それに、私は上の世代に絶対的な敬服を抱く点が一つある。なぜなら彼らは選択肢を与えられなかった。インターネットもない時代。働いて働いて国と家のために尽くすのが当たり前の時代。考えただけで吐き気がする。今、老人と呼ばれる人たちは、そうした苛烈な中を必死に泳いできた。

 もちろん、私だってその時代に生まれていれば、それなりの立ち回り方をするのだろう。

 しかし、自分の稼ぎ方が限定された環境ほど恐ろしいものはない。まして私の病気はそのころまだ病気として認められておらず、詐病と考えられていたのだ。ついに心身をすり減らして、自主的かつ破滅的な首のストレッチ運動に挑んだ可能性も否定できないのだ。

 

本題は大喜利

 だいぶ表題からズレてしまった。

 話したいのはこんな深刻なことではなく、ちょっとした笑い話なのだ。

「貴方なら、仕事をやめる時にどんな決め台詞をかましたいですか?」

 もっと砕けて、かつ下品に言うなら……。

「お前さんは仕事をやめてやる時にどんな最後っ屁をかますんじゃい」

 ということである。

 

 いろいろ考えられる。

「俺の尻をなめろ!」

 うん、悪くない。とてもモーツァルトだ。

「俺のケツをなめろ!」

 こう表現を変えると、とても小林源文になる。

「Kiss My Ass!」

 なら慣用句でありつつも、すごくビンス・マクマホンな香りが出てくる。

 

大切なのは創意

 しかし、元からあるセリフを使っただけでは少々味気ない。

 例文が切れ味を発揮してくれているのだから、こちらもそれに応えるべきだろう。エクスクラメーションマークも不要かもしれない。

「貴様の人事評価もこれで終わりだ」

 どうだろう。挑戦的な匂いがふわりと湧いてきたぞ。

「今日から俺が神様だ」

 もはや自分が害悪になってるやるという宣言をしているようなものである。いわゆる悪堕ちだ。

「6番レジへどうぞ」

 しまった。また既存のネタを使ってしまった。悪い癖だ。

 

 こう考えると、記事にもなったあのエピソードは完成されている。やはり限られた文字数で限られた情報を伝えようと思うと、自然と研ぎ澄まされたネタとして純度が上がるのかもしれない。

 ふうむ、仕事に関連するワード。他に関連するワード。残業、早出、休出、サビ残、タイムカード、お詫びメール。なんか悲しくなってきた。

 臨場感が大切なのかもしれないな。皆様も「仕事場の中心で、離職を叫ぶ」する時にはとっておきを繰り出すのが良いだろう。それでこそ、綺麗さっぱりやめられる……可能性がある。うん、大体の場合はしこりばかりが残りそうだ。

 

辞表じゃなくて退職届

 元ネタの記事、ひいてはツイートに突っ込むならば、「辞表」は誤りで「退職届」になるようだ。

 まさかこの勢いで「退職願」でもあるまい。

www.situgyou.com

 上記のサイトの通り、辞表は役員または公務員が使う単語となる。役員は役を辞するから、公務員は任用を辞するから、ということらしい。

 全く日本語というものは面倒くさいものだ。厚切りジェイソンも叫びたくなるわけである。

 

 ちなみに、「辞める」という言葉は「病める」に通じるため、中世以前においては職を辞することは病を得たものとして、あるいは狐狸に化かされて正気を失ったものとして取り扱われた。

 ……うん? いや、ウソだよ? ウソもウソ、大ウソ。今この場で思いついた。googleで検索しても由来なんぞは出てこない。wikipediaに記載しようもんなら1分と待たずにご丁寧な[要出典]を貼り付けられた挙句、「出典確認できず」等の理由で元に戻されてしまうだろう。

 とはいえ、日本語の面白さは掛詞にもあるのは事実だ。そうした言霊を信じて「辞める」ではなく、「無職に転職する」という方が前向きかもしれない。